ドイツ文学

阿呆船

まず皮切りに一踊り。 積んだ書物は山ほどあるが とんと読みゃせぬ分かりゃせぬ。(p.20, 尾崎盛景訳) ブラントの『阿呆船』ではまず最初に「無用の書物のこと」と題された章があって、いわゆる積ん読が揶揄されている。この章が最初にあるのは著者であるブ…